自由記述欄

広く浅く履修するオタクの戯言。

ボーイズ・イン・ザ・バンド観劇レポというか感想というか

2020年7月24日マチネ

BL列側コクーンシートのため舞台下手半分が見えない席での観劇

久々に生のお芝居を見ましたがやはり格別ですね

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開演前

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入場前にチケット半券に名前と電話番号を記入、手指と足裏の消毒をして自分でチケットもぎり(公式で通知あり)

階段脇やトイレなどにアルコール消毒液、足裏消毒マットあり

座席に貼り紙があり、チケット記載席のひとつ隣へ移動

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舞台後ろの通用口が解放、裏の道路が見える状態

セット自体も通常の舞台より客席から遠いように見えた(客席側端2m空けているとのこと)

前3列のお客さんにフェイスシールド配布(公式で通知あり)

座席は基本的に互い違いに1席空け

プレゼントボックスなし(演者さんから通知あり)

再販売分も完売?のはずだが開演前の時点だと客席の埋まり具合は全体の1/3ほどに見えた

カメラあり、左右対称なら全部で5台?

 

 

印象に残ってるシーンとか

面白い、というよりも興味深い、という表現がしっくりくる演目

ストレートには共感しきれない苦悩が描かれている反面、誰しもが抱える矛盾も同じように描かれているというか

 

全般にマイケルのセリフ量が凄まじくて圧倒された

特にラストシーンの取り乱し方は末恐ろしい

なんかもう少し色々とうまく書きたいけど言葉が出てこないうーん

 

あと個人的にはラリーが印象に残った

ハンクが既婚者で……って話の後からラリーがずーーーーっとハンクの方を嫉妬深い目線で睨みつけてたところとか

ラリー役の太田さんは、台詞がない間も細かい演技をずっとされていてある意味で「自然」

かつ嫉妬深そうな感じがすごく怖かった

踊ろうかってなってハンクがエスコートしようとした時に胸を手で突っぱねてひとりで踊る

でも恨めしそうな目をしている

 

場面転換一切なしのノンストップ

マイケルとドナルドはほぼ出ずっぱりだった

 

 

ちょっと考察

アランは男性が好きで奥さんと別れようかと思ってる話をしようとしてた?

アランがハンクに絡みに行ってたのは、あの中で1番自分と近そうな感性+既婚者、もしかしたらバイ……?っていうところから?

メタ的に言うならアランとマイケルが似たもの同士の生き様の違いというか

 

ラストシーンでカトリックの深夜ミサに行く?っていう話をマイケルがしていた気がして

カトリックは同性愛をタブーとしているにも関わらずミサに行くというところに

同性愛者である自分を認めきれていない表現とも捉えられるのか

恋人であるドナルドは「僕は行かない」とはっきり言っている

同性愛者であることを自分のアイデンティティだと認めているがゆえに、少なくともカトリック信者ではないのか?

現在でこそ様々な考えが議論されているが、この作品の年代を考えればかなりのタブーだったのでは?と思った

 

 

ラリーについて個人的に思ったこと

一般的には理解されない感性なんだろうけれど、ラリーは本当にハンクを愛していて

だからこそハンクにはぶつけられない何かを「チャーリー」で発散してるのかなと

終盤で2階に2人で上がった後、小さく丸まる格好でハンクに膝枕してもらってて

本当は寂しくて寂しくて仕方がなくて、きっとハンクより愛が重いんだろうなと

そんなラリーをそっと撫でてあげているハンクも

今回のゲームを通して腹を括ったというか、ラリーの性格をそれまでより受け入れたというか

 

 

そのほか思ったこととか

場面転換一切なしのノンストップ

キャパ750で全部生声に驚き

マイケルとドナルドはほぼ出ずっぱりだった

お酒の色、消え物類全部水にしてたのか赤ワインっぽいものでもスコッチでも無色透明

転換ないから水分補給できないし演者さん途中で飲んでた?

終盤でハンクとラリーが2階に行ってラリーが膝枕してもらった後、微動だにしないのが気になった

 この人とあの人は寝たことある、って設定が今ひとつ生かされていないというか

その説明必要だった? みたいな感じがしたのが少し残念、さらっと流されすぎ?

演出の都合の可能性もあるのかなあ