自由記述欄

広く浅く履修するオタクの戯言。

スタァライト7話「大場なな」

アニメから見始めた新参がこの7話を考えてみる。

 

普段は考察とか解釈とか萌えとかその他諸々ひっくるめて小説を書くのですが、香子の方言の壁に見事にぶち当たったのと、せっかくブログを持ったのでこっちで書いてみようと思います。

 

なお今現在沼にハマるかどうかの瀬戸際に立っているため、舞台版はおろかCDすら買ってません。Star Divine 1stライブ版を聞いたあと再演舞台版を聞いてハモリがあることに驚きまくってるレベルのガチにわかです。後者のラスサビ香子がかっこよすぎて泣いた。あと真矢さんめっちゃかっこいいです。好きだうわあああ。

 

すいません取り乱しました。

とりあえずアニメだけ見てる人間の解釈の一種として読んでください。

色々突っ込まれても無理です。あとキャプチャできなかったので画像は直撮りです。

 

 

 

さて。

まずは7話の前に6話についていた次回予告。

7話見た後に見返すとこの時点からめちゃくちゃに不穏ですね。

ふたかおのすごい綺麗なEDがキリンの遥か頭上に吹っ飛んでいくレベル。

 

この記事にたどり着いた方は既に7話は見ていらっしゃるかと思うので

 

大場ななは、99期生の「初演スタァライト」を何度も繰り返し体験している

 

ということを前提に書いていこうと思います。

この言い方だと語弊があるけど短く言うことを優先したのでそこは悪しからず。

 

テレビ放送7話の次回予告より

この時点で既に

1、似たような世界を何度も繰り返している

2、その各々の世界に必ずキリン(CVつだけん)がいる

ことがわかります。

 

まあ2については特に説明することもないでしょう。

あくまでもこの時点では明言ではなく、かなり強く示唆されているというレベルにとどまるので。

 

問題は1です。

これも突っ込んだ要素は追い追い考えるとして、

今回の再演はどうしちゃったのかなあ」

「初めてのことばっかり

というななちゃん本人の発言から、本人の記憶が正確であるという仮定のもとにはなりますが

・複数回起こったことについて同時比較している口ぶりである。

 したがって、少なくとも3度以上は同じような世界を繰り返している

・かつ、その世界にはそれぞれ多少なりとも差異が生じる

ということが推測できます。

 

この2つの条件を前提に7話について考えようと思います。

 

 

ループものは世界線と時間軸について私が混乱するので勝手にまとめます。

 

最初のカット

・第99回 聖翔祭 本番当日

 ※日時はなし。

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OP後のCM明け

・聖翔音楽学園 春期休暇 初日 2018.3.26

 ※ここで初めて数直線的な何かが登場

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美味しそうなおうどん(この話もあとでします)の後

・聖翔音楽学園 新学期 2018.4.9

 ※よーーーく見ると数直線のマークが進んでいる

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ロッカールームの後

・第100回 聖翔祭 オーディション開始 詳しい時間は不明。聖翔祭から約2ヶ月後

 ※数直線のマークがかなり進んでいる

 

天堂真矢との(最初の)対決、勝利後

 ・大場なな 運命の舞台 2018.5.25 return to 2017.4.17

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 ※数直線が最後の区切れめから最初の区切れめへと一気に戻る

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2回目………………………………………………………………

・上記続き、2017.4.17  演目がスタァライトに決定

・タイトルなし 2017.6

 ※数直線が再び進む。舞台装飾を準備中

・タイトルなし 2017.9

 ※数直線は中程。レッスンや舞台衣装の様子

・タイトルなし 2017.12

 ※数直線は後半へ。音響やセットが出来始める

・タイトル・日付なし。聖翔祭当日。スタァライト初演(’)

・タイトル、日付なし。聖翔祭後の打ち上げ

 

……………………超えられない壁……………………………

・タイトル、日付なし。(再び)天堂真矢と対決、勝利。トップスタァに

 ※なな「眩しいの、まだ」キリン「もう何度目かわかりませんが」

 この時点で複数回繰り返されていることが判明

 そして神楽ひかりが登場(武器とシルエットのみ)

 

(恐らく)アニメ本編軸…………………………………………

 ・タイトルなし 2018.5.25 return to 2017.4.17

 ※数直線が再び最初へ戻る

・タイトルなし 2018.5.14

 ※数直線はほぼ最終地点へ

・なな「あれ?」2018.5.14

 ※↑の直後に登場

・なな「え?」2018.5.14

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 ※転入生ひかりちゃん登場

  数直線からアイコンが消え、マークが垂直落下

  左寄せでどんどん短くなっていく

 なな「神楽ひかりちゃん、あの子も私の舞台に欲しくなっちゃいました」

  インストEDへ

 

 

うん、羅列してみたはいいもののこの流れは文字で見るとそこそこややこしいですね。

とりあえず数直線っぽいアレは時間の経過でほぼ間違いなさそう。

塔のアイコン→「スタァライト初演」当日

始まりのマーク→2017.4.17  スタァライトの公演が決まった日

終わりのマーク→2018.5.25  天堂真矢に勝利しトップスタァになった日

でしょうかね。

 

ループものの定義は様々あるでしょうが、とりあえず今回は大場ななが望んで何度も「スタァライト初演」(以後初演)を体験することを「ループ」と定義づけることとします。

 

ループの目的としては、大場ななは自らが経験した「最高」の舞台である「初演」を寸分違わず同じように追体験するため、といっていいでしょう。

 

ここで問題になるのがループの質です。

私は初見の時、大きく分けて3つの可能性を考えました。

・同じ時間の中を巻き戻ってやり直している

・同じ時間ではあるものの「初演」と全く同じ世界線には辿り着けず、僅かに異なる

・全く違う時間でありながら、ほぼ同じことを体験している 等々

上げていけばキリがありませんが。

 

冒頭で大場ななが経験する「初演」、これだけ唯一具体的な日付が全くわかりません。つまりこの時点では全ての選択肢を持つことができました。

 

しかしこの後のこの描写↓

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これと彼女自身の発言により、彼女のループの質は一つに絞られました。

 

・同じ時間ではあるものの「初演」と全く同じ世界線には辿り着けず、僅かに異なる

 

つまりこれは

人は同じ状況に同じように立たされたとしても、毎回同じ判断をするとは限らない

ということでもあります。

 

「同じ」「スタァライト」→99期生の「スタァライト初演」を求めるななちゃんには酷な事実でありますが、一方でメタ的にみれば

 

 

舞台はその時々で変化を続けるからこそ

 

二度と同じ舞台を見ることはできない

 

 

このアニメ自体の本質に迫るメッセージであるともとれます。

 

それに一向に気づくことのできないななちゃんの執着には過去の何かが影響しているんでしょうね。帰省しないことのまた一つの理由かとは思いますが。

 

そこに現れた神楽ひかりという存在。

彼女についてななちゃんは「台本にない」という表現を用いていることからもわかるとおり、完全なイレギュラー要素な訳ですね。

 

99期生8人がメインメンバーの「初演」

ところがひかりちゃんが名乗りをあげたことで99期生のメインメンバーが1人多くなってしまうという事態が発生します。

 

話が少し脱線しますが、きっとななちゃんは自分が「初演」の中のメインメンバーであることには執着していないのでしょう。あくまでも彼女が欲しいのは「初演」と同じ、あるいは限りなく近く、自分が納得できるスタァライトなのでしょうから。

 

だからこそ

 なな「神楽ひかりちゃん、あの子も私の舞台に欲しくなっちゃいました」

という考えに行き着くのでしょう。

「初演」を求め、何年分もの時間を彷徨うあまりに、理想である「私の舞台」との区別がつかなくなってしまったとも言えるでしょう。

 

書いていて悲しくなってきました。

ななちゃんは「初演」の影を追うあまりに様々なものを見失ったようにも見えます。

ななちゃんにとってひかりちゃんはただの「台本外で起きたトラブル」になってしまうのか、それとも「ループ」から抜け出すための鍵になるのか。

 

ひかりちゃん、知らぬ間に色々な使命を背負ってしまいましたね。

 

 

 

さてさて。

真面目な話を続けるのがちょっと限界になってきたので息抜き。

 

改めて1話のくだりを見ると 

まひる「大丈夫、華恋ちゃん?」なな「大丈夫だよ、華恋ちゃん頑丈だし」

このやりとりがじわっと怖いですね。

直後にひかりちゃんがくることは「台本にない」ことだったものの、華恋ちゃんがこけたこと自体は何度も起こっていたから、華恋ちゃんがなんともないことはわかっていると。地味に怖い。

 

 

 

そしていくつか謎が。

・おうどんの写真から実物へ変わるシーン

・基本的に写真+ななちゃんのモノローグで進むところ、新学期直後の気合いを入れた純那ちゃんの姿は何故か動画を撮っている

・キリンの送ってきたメールの違い

・(メタ的要素ですが)そもそも放送現在2018年7月と微妙にずれた時間軸

・「眩しい」ものは何?

・何故EDが歌なしだったのか

 

心当たりがあるものだけ書きます。あとは気が向いたらか回収されたら。

 

・おうどん

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写真を見せてから寸分違わぬものを出したと考えられることから、やはりななちゃんは極力自分の行動を変えないように、「初演」の時からたくさん撮っていた写真になぞっているんですかね。

 

ただしそうすると少なくともこのスマートフォン、ないし中のデータは別の世界戦に行っても有効というか正常に閲覧でき、しかもデータが蓄積されているという恐ろしい兵器になってしまうんですよね。なんてこった。

バックトゥザ・フューチャー的に言えばビフが宝くじで一発当てられるアレですね。

 

 

・キリンのメール

ななちゃんが最初に受け取ったメールはこれ。

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真っ白なんですよね。

本編中で見慣れていたのはこっち。

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真っ黒。うん、なんだかこっちの方がしっくりきてしまいます。

ななちゃんが記憶を保持したまま、何度も同じ時間を繰り返していることの示唆なんでしょうかね。もしかしたら最初の世界線ではみんな白いメールを受け取っていたのかもしれない。

 

 

途中から眠くて構成がぐだぐだになってきたんですが鉄は熱いうちに打っておこうと思います。アラはそのうちなんとかする。未来の自分が。以上。